断食明け集会に「生ベーコン」ばらまき イスラム教への憎悪犯罪か
19日にスタテン島の公園で行われたイスラム教の断食明けを祝う集会に、生ベーコンがばらまかれるという事態が発生した。同教では豚肉は不浄なものと見なされ、触れたり食したりすることが禁止されているため、警察は憎悪犯罪の可能性が高いとみて捜査を進めている。
ニュードープビーチ公園で行われた集会には約1500人が参加しており、3袋分のベーコンが見つかった際には騒然となった。だが同日未明、ベーコンをばらまいたとする匿名の男が、地元紙スタテンアイランド・アドバンスの所属記者の留守番電話に「トランクに入ったベーコンが腐る前に、誰かが食べると思って捨てただけ」とし、憎悪犯罪の意図は全く無かったと主張している。
米国では今月初め、ミズーリ州のモスクが放火されたほか、シカゴにあるイスラム系の私立学校校舎に化学物質が詰められた空き缶が投げ込まれるなど、イスラム教徒を対象とした悪質な事件が相次いでいる。