メルセデス・ベンツ主催による「ニューヨーク・ファッションウイーク」が6日、開幕した。本拠となるマンハッタン区のリンカーンセンターを中心に、13日までの期間中、ニューヨーク市内では500以上のファッションショーやイベントが開催される。
毎年春と秋に行われるファッションの祭典は世界からの注目も高く、年間約23万2000人が関連イベントなどに参加。また、市には900以上のファッション関連企業が社を構え、トレードショーなどを含めると年間57万8000人が市外から同市を訪れるという。景気後退が続くなかでも人々のファッションに対する熱は冷めず、ニューヨーク・ファッションウイークが市にもたらす経済効果は年間8億6500万ドルにも及ぶとされる。
「NYをファッションの中心地に」市長ら、コンペ通し優良事業を支援
ファッションウイークの開幕日となった6日には、市の経済を支えるファッションを盛り上げ、景気回復を図る目的で設けられた「ファッションズ・ナイト・アウト」が開催され、街中は流行の服に身を包んだ若者で溢れ返った。市内のデパートや小売店各店では著名人を招いた特別イベントやファションショー、限定商品の販売などが行われ、各店とも大いに賑わった。
13日までの期間中、リンカーンセンターで開催されている「ニューヨーク・ファッションウイーク」に合わせ、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長と同市経済開発自治体(NYCED)が中心となり、市をファッションの世界中心地に推進すべく、優良事業を支援するプロジェクト「FashionNYC2020」を実施。5日には、同プロジェクトの一環として行われた「Pop-up NYC」の受賞者11組が発表された。
同コンペティションの審査員は、ファッションデザイナーのノーマ・カマリ氏やスティーブン・アラン氏などが務め、市を拠点とする最新のファッションブランド3店と、関連の最先端テクノロジー業者8社に賞が与えられた。受賞団体は9月中、マンハッタン区チェルシーにあるセレクトショップ「STORY」で出店販売し、専門家によるビジネスサポートサービスが受けられる。
STORYの営業時間は、月曜〜土曜日までは午前11時〜午後8時まで。日曜は、午前11時〜午後6時まで。