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NY市の大気汚染、観測史上最悪
危険微粒子は基準の約11倍


ニューヨーク市内の大気汚染は7日、1999年に観測を開始して以来最悪の状態に達した。カナダの森林火災の影響は、東海岸の市民の健康に影を落とした。8日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
州環境保護局(DEC)は微細な「PM2.5」など粒子状物体の大気中濃度を市内の複数カ所でモニターしている。こうした微粒子は肺や血液に流れ込む可能性があり、健康被害が懸念される。米環境保護庁(EPA)は1立法メートル当たり微粒子35マイクログラムを「安全」としているが、市内の7日の平均値は377マイクログラム。安全基準の約11倍と、観測史上最悪を記録した。カリフォルニア州北部で発生した山火事の煙が流入した2018年11月16日のサンフランシスコや地元の山火事が大気汚染を起こした2020年9月13日のオレゴン州ポートランドの状況よりもひどかったという。
今回の大気汚染は、日照りによるカナダでの山火事と山火事の煙を運ぶ南下する気流が原因。山火事が今後どうなるかは予想しにくい。大気の流れも夏は地域的に発生する雷雨に影響を受けやすく変わりやすい。ただ、米海洋大気庁(NOAA)の予想は煙が今後南と西に移動するとしており、ニューヨーク市内の大気汚染は8日、9日と多少好転する見込みだ。とは言うものの、根本的な解決は来週初めまで待たねばならないようだ。
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