8日午後、マンハッタン区西57丁目と9番街にあるチェース銀行支店の現金自動支払機(ATM)から11万ドル分の偽札が発見された。偽札はいずれも片面のみ本物の100ドル札の絵が印刷されているなど精巧に作られたものではなかったため、同銀行のずさんな管理システムを問題視する声が挙がっている。
銀行関係者によると、各支店でATMから現金を引き出した顧客が偽札に気付き通報、一連の事件が発覚した。刑事巡査や銀行関係者は何者かが偽札をATMに入金し、本物の紙幣を受け取ったとみて捜査している。
ニューヨーク市警察庁(NYPD)はATMのテクノロジーソリューションサービスを提供するNCRコーポレーションに勤める26歳の男性社員を参考人物に指定しているが、男性は現在、ドミニカ共和国に滞在している模様。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは、「我々は事実が解明できるよう尽力する。また、被害に遭った顧客の損失は全て補償する」という声明を出している。