1カ月に7800万人が利用する大手口コミレビューサイト、イェルプ(Yelp)は18日までに、運営サイトに不正の“やらせ”口コミが書き込まれたとして、9つの飲食店およびサービスに対し、消費者への警告メッセージを表示した。
この警告は、イェルプ利用者がこれらの店舗やサービスのレビューを参照する際に、「消費者への警告」と題し、赤で囲われた箱の中に「同店の口コミ内容は保証しない」というメッセージを表示するというもの。最低90日間は表示される設定となる。
一連の疑惑は、イェルプの不正対策チームが、ローカル情報を交換するコミュニティーサイト、クレイグスリスト上で、サンディエゴの宝石店バート・レビがイェルプに同店の良い口コミを書き込む作業の報酬として、5ドル〜200ドルを支払うと唱った勧誘広告を見つけたことで発覚した。
現在は閉店しているマンハッタン区フラットアイアンのナイトクラブ、ラ・ポムもまた、同サイトに30ドルの報酬で口コミに協力する人物を探していたことが判明している。現時点では、同クラブの運営側はコメントを控えている。
日本でも先日、若者を中心に高い人気を誇る評価システムサイト「食べログ」のやらせ口コミが暴かれたばかり。業者が一般のふりをして宣伝活動を行っていたとして、大きく報道された。一般の消費者の生の声が聞けるとして急速に普及した共有型サイトだが、不正口コミに惑わされないよう注意が必要だ。