バッテリートンネルが改名 元知事の功績称え

 ニューヨーク市当局は22日、元ニューヨーク州知事であるヒュー・キャリー氏の功績を称え、ブルックリン区とマンハッタン区を結ぶバッテリートンネルの名称を「ヒュー・L・キャリー・トンネル」に改名したと発表した。

 キャリー氏は1975年に第51代目ニューヨーク州知事に就任。当時、財政難に陥っていたニューヨークの再建に成功したとして、“ニューヨークを救出した男(man who saved New York)”として知られている。

 ニューヨーク市では、市に多大な影響を与えた過去の偉人を称し、公共施設の正式名称を変更する事例があり、昨年はクイーンズボロー橋がエド・コッチ(元市長)・クイーンズボロー橋となったほか、2008年にはトライボロー橋がロバート・F・ケネディ(州選出の上院議員)橋に変更されている。

 だが、名称変更について、市民からは「長年親しんだ名称が突如変わるため馴染めない」という否定的な意見も多数聞かれる。