高級店からカジュアルな店まで、レストランやバーがひしめき合うニューヨークシティ。今回はそのなかでもとにかく「安くてうまい!」と評判のアイリッシュバーをご紹介。
飲んで、食べて、笑って!NYのベストディール
仕事の後の一杯や仲間内での飲み会、恋人とのロマンチックなひとときなど、気分や相手によって選ぶレストランやバー。高級フレンチやなじみの居酒屋もいいけれど、たまにはボリュームたっぷりのアメリカンフードを片手にカジュアルに楽しみたい!という人におすすめしたいのが、ビジネスの中心マンハッタンはミッドタウンにあるアイリッシュバー「ブラーニーストーン(Blarney Stone)」。
目を見張る鮮やかな緑の外観に、所狭しと貼られた激安メニューの数々。慎重派のわれわれ日本人ならきっと、一見「大丈夫かな? この店…」と構えてしまいそうだが、ここは思い切って扉を開けていただきたい。活気に溢れた厨房、フレンドリーな店員、そして何と言っても笑顔が絶えないお客さんの数々—。そう、ここはまさに乾いた都会に潤いをもたらす〝オアシス〟なのだ。
安いだけじゃない!味だって◎
同店の自慢と言えば、なんと言っても豊富なメニューと良心価格。ドラフトビールは常時20種類以上、サイズも3種類(ピルスナー、パイント、ビッグガイ)から選べるので嬉しい。「我こそはビール党」と名乗りを上げる人には、ピルスナーの1・5倍はある「ビッグガイ」がおすすめ。この容量で価格帯も4ドル〜6ドルとかなりお得で、満足すること間違いないだろう。
フードメニューも多岐にわたるが、まず試していただきたいのが、目の前の直火グリルで焼いてくれる特大の「ビッグガイバーガー」。ジューシーな肉汁がたっぷり含まれたハンバーガーこそアメリカンジャンクの王道ではないか。揚げたてのフレンチフライが付いて7ドルは、食べ盛りの学生でも納得の価格だ。
また、カリカリの衣が病み付きになる「チキンテンダー(フレンチフライ付きで6ドル)」も日本人好みの味付けに。ケチャップやハニーマスタード、BBQソースにディップした柔らかいチキンは、ビールとの相性も抜群。独特のスパイスが決め手の「ジャークチキン(6ドル)」も、〝ニューヨーク・ナンバーワン〟の呼び声高い人気商品なので、一度は試してみたい。
フードメニューはどれをとってもボリューム満点のため、いろんなものを注文してグループでシェアすると良いだろう。
ここまで読んで、「それって安いだけの店では?」と感じている人も多いのではなかろうか? いやいや、同店の味を侮ってはならない。オーナーのリッチーさんのこだわりは、「朝仕入れた食材は、その日のうちに使い切る」「冷凍食品は使わない」「電子レンジも一切使わない」の3点。ランチからディナーまで常に空き腹を抱えた客で賑わう同店だからこそ食べ物の回転も早く、〝新鮮なものの提供〟を徹底することができるのだとか。
特別な飾り付けや高級感は何もない。それでもブラーニーストーンには、人々をハッピーにする温かいぬくもりが宿っている。
■問い合わせ
◎Blarney Stone
710 3rd Ave(bet 44th & 45th St), NYC
212-490-0457
営業時間:毎日午前10時〜深夜2時