1~6歳の子を持つ親の20%が
子どもの睡眠導入にメラトニン与える

1~6歳の子どもを持つ親の約20%が、睡眠導入を助けるため、時々、あるいは頻繁に子どもにメラトニンを与えていることが、ミシガン大学ヘルスシステムC.S.モット小児病院の世論調査で分かった。子ども用のメラトニン製品は広く出回っており、親は慎重になることが求められる。
世論調査の共同責任者は「メラトニンは米食品医薬品局(FDA)の規制対象外であり、安全性と有効性のテストを受けていない。また、子どもが繰り返し摂取した場合の長期的な影響も不明だ。メラトニンの使用を考えている場合、先ずは小児科医に相談すること」と警鐘を鳴らす。
調査では「子どもを寝かしつけるのは難しい」、「子どもが心配や不安のために眠れない」と、親の4分の1ずつが回答。多くの親が「子どもが眠るまで部屋にいる」と答えたものの、子どもが自分で眠りにつくことを学ぶのを妨げるため逆効果。効果的なのは、就寝前の習慣を持つことや、子ども向けに環境を整えること、部屋を静かで暗くすることで、寝る時間だと認識させる方法だ。子どもが嫌がったら、安心させるために1、2分おきに様子を見に行く。 9割の親が、歯磨きや絵本の読み聞かせ、入浴、水を飲むなど「子どもに就寝前の習慣を与えている」と答えていた。(24日、ホームタウンステーションズ)
【専門家のコメント】
J+MED on Madison 中釜知則医師
基本的に小児へのメラトニン投与は望ましくありません。特に3歳以下、幼児は避けるべきです。小児の睡眠障害へのゴールドスタンダードは、行動を変えることを目的とした治療法の行動療法です。それで問題が解決しない場合は、主治医と相談し、小児発達、睡眠、神経専門家とのコンサルも視野に入れて適正な量の処方を検討してください。
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