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救急車到着時間、コロナ以来最長
緊急事態で平均12分ーNY市

ニューヨーク市で、救急車が到着するまでの時間が、4年前に新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以後、最も長くなっていることが、ゴッサミストの調べでわかった。市の最新データによれば、5月下旬のメモリアルデーの週で、救急医療サービス(EMS)が生命を脅かす医療緊急事態に対応するまでに平均12.81分かかっていた。全米の都市部におけるEMS到着は平均7分(2017年調査)で、違いが鮮明だ。
同じ週で、生命を脅かさない事態に対応するのに要したのは平均28.31分。パンデミック初期の20年3月中旬は、生命を脅かす事態が平均16.91分、脅かさない事態で46.40分かかっていた。ただ、メモリアルデーの週が特別だったわけではない。昨年6月までの会計年度では、救急車が現場に到着するまでの平均時間は、2年前に比べて69秒増加し、ほぼ11分だった。また、今年に入ってから、出動から到着までの時間が前年同月に比べて毎月増加していることが明らかになっている。
市救急局のマイケル・フィールズ局長は、到着が遅れる理由として、交通渋滞をはじめ、昨年は過去最高の160万件に上った通報件数、病院にある救急救命室の減少を挙げる。一方、救急隊員らでつくる組合によれば、隊員の給与が低いため、人手不足が生じて入れ替わりが激しく、比較的経験の浅い職員が多いと指摘している。(1日、ゴッサミスト)
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