地下鉄の利用者数、一部地域で回復 マンハッタン区は依然少ないまま

 新型コロナウイルスの影響で大幅に減少していたニューヨーク市の地下鉄の利用者数が、マンハッタン区を除く区域で徐々に元に戻り始めている。ニューヨークタイムズが3日、報じた。
 データ開示企業のキュリによると、通勤者が多くかつて同市で最も混雑していたマンハッタン区の地下鉄の利用者数は、通常の20%に落ち込んでいる。一方で、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス区では一時、同様の落ち込みがみられたものの、現在は以前の40〜50%の利用者数となっている。これらの地域ではエッセンシャルワーカーやサービス業、小売店で働く人が多く住んでいることから、利用者数が回復したと指摘されている。
 利用者からは、以前よりも車内の人数が少なくなったことにより「感染の不安が少し和らいだ」との声もある。しかし、「逆にバスが混み始めた。まだマスクをつけない人もいて心配だ」と話す市内の医療従業者もいる。

Yurika Fukagawa / 本紙

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