ニューヨーク市内の光景を固定カメラなどで映し出すストリーミングサービスが人気を集めている。ウォール・ストリート・ジャーナルが12月29日、報じた。
ビデオストリーミングサービス「VUnit」は昨年9月、スタジオ内での撮影が途絶えた。思いつきで、窓の外にカメラを向け、6番街と39丁目の角の光景を24時間流し始めると、ヒットした。映るのは、買い物客、フェデックスのトラックなど。コロナで外出や旅行ができなくなった人たちが、実写を楽しんでいるのだ。「世界で何か起こると、ニューヨークがどうなっているかが気になる。世界一偉大な都市ならではだ」と同社の創業者、ジャック・ペリーさんは語る。
全世界1100ケ所にカメラを備えている「Skyline Web Cams」では、42丁目のカメラの視聴者が昨年3月に92万3623人に急増した。前月は1万2200人にすぎなかった。ニュージャージー州アッパーサドルリバーを本拠とする「Earth Cam」もエンパイア・ステート・ビルや自由の女神のトーチ内などからの光景をストリーミング。昨年の視聴者は250万人と前年比818%の増加だった。ブライアントパークのスケートリンクや、ブロンクス動物園のアシカの様子、ブルックリン・キャット・カフェの子猫を映し出すストリーミングサービスも話題を呼んでいる。