運転中の携帯使用の罰金増額へ NY州上院議員が訴え

 ニューヨーク州議会はこのほど、2014会計年度の予算案を決議したが、州上院議員のチャールズ・フシーロ氏が、運転中の携帯電話の使用に関する交通違反による罰金を増額するよう訴えていることが判明した。

 フシーロ氏は、運転中に携帯電話を手に持って使用した運転手には現行の100ドルではなく、150ドルの罰金を課せるのが妥当であると主張。「運転中に通話したり、テキストメッセージを見たりする行為は、フットボール場で目隠しをしながら時速55マイルで走るのと同じ位リスクが高く、交通事故につながる」と話す。また、注意力が欠乏した運転手が事故を起こす確率は、安全運転を心掛けている運転手の23倍にも上ると指摘する。

 道交法の厳格化により、常習犯の取り締まりを強化する意図もある。初回の違反から18カ月以内に再び同じ違反行為を繰り返した場合は最大200ドル、同期間内に3回以上違反した場合は最大400ドルの罰金が課せられる。
 さらに新道路交通法案では、タクシーやハイヤーなど商用車の運転手には、信号待ちや交通渋滞で停車中に電子機器を使用することも禁止する。違反を犯した場合は、営業用の運転免許の停止処分を下す。