米バスケットボール協会(NBA)ブルックリン・ネッツの共同オーナーとして知られる人気ラッパーのジェイZさんが、スポーツエージェント業に進出するため、チームのオーナー株を手放す手続きを開始したことがこのほど、明らかとなった。
ジェイZさんはすでにスポーツエージェントとして米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースのロビンソン・カノ選手と契約を結び、エージェント認証取得に向けた手続きを進めている。球団オーナーとエージェント業の兼業は禁じられているため、今回のオーナー株売却に踏み切ったようだ。
ジェイZさんの持ち株は全体の1%未満、金額にして35万ドル程度と小口だが、2012年にネッツがニュージャージー州からブルックリン区に本拠地を移動した際には、新たに建設されたバークレイズセンターの内装や球団ユニフォームのデザインにも携わるなど、球団の新たな顔として中心的な役割を果たした。
ネッツのP.J.カーリシモコーチは、9日の試合前に取材に応じ、「彼は球団の運営で大きな役割を果たしていたし、新しいイメージ作りにも莫大な影響を与えた。個人的には、球団から手を引くのは残念だ」と語っている。