米大手検索エンジン、グーグルが提供する地図検索サービス「グーグル・マップ」はこのほど、ニューヨーク市内を走る地下鉄の到着時間をリアルタイムで表示する機能を加えた。
グーグル・マップ利用者がパソコンや携帯端末などの画面上で利用したい駅をクリックすれば、次の電車の到着時刻が表示されるシステム。1〜6番線については到着時間は随時更新されているが、7番線やアルファベットの路線上については駅をクリックしても、リアルタイムでない時刻表が表示されることがあるので注意が必要となる。
ニューヨーク市内の公共交通システムの向上を目指す市民団体ストラップハンガーズ・キャンペーンの一員であるケイト・コンティーノ氏によると、4〜6番線の運行本数は市内で最も多く、利用者数はボストン市全体の電車利用者よりも多いという。このため、「通勤ラッシュ時など混雑する時にこそ、正確な運行情報を得られるということはとても便利である」と述べた。
だが同氏は、多くの駅構内で携帯電話やWi-Fiサービスが利用できないこと、数字以外の路線に関しては正確な情報が得られないことなどを指摘。今後さらに便利なシステムの開発に期待を寄せている。
これに対しMTAの広報担当者は、「駅構内のアナウンスや電光掲示板を使用し、電車の運行状況を地下鉄利用者に知らせる努力をしている」と述べている。