史上初、NY州選出の上院議員が多数党院内総務に  地元への貢献に高まる期待

 ニューヨーク州選出の上院議員が史上初めて多数党院内総務に就く。チャック・シューマー議員だ。ニューヨークタイムズが8日、報じた。

 5日行われたジョージア州上院決戦選挙で民主党2候補の当選が確実となり、民主党と共和党が50議席ずつ確保。同数の場合は、カマラ・ハリス次期副大統領が票を投じることから民主党が主導権を握る。今まで、少数派院内総務だったシューマー氏が多数党院内総務になる。

 多数派院内総務の権力は絶大だ。地元州に大型公共投資案件を持ってくるなどはお手の物。ミッチ・マコネル現多数派院内総務は2019年末、退役軍人病院や馬の種付けに関するラボなど総額10億ドルの公共投資案件を地元ケンタッキー州に引っ張ってきた。シューマー氏も7日、「常に、ニューヨーク州のために上院で戦っている。骨の髄までニューヨーカー」と公言。「わが州にとって、太陽がさんさんと輝いている」と、アンドリュー・クオモ知事はすでに浮かれている。

 クオモ氏はコロナ下で歳入不足に陥った州への財政支援や連邦所得税における地方税の控除上限枠の撤廃を期待する。昨年末、連邦政府から40億ドルの支援を受けたニューヨーク州都市交通局(MTA)に対する追加支援にも大きな弾みがつくと考えられている。

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