NY市、トランプオーガニゼーションとの契約を解約へ 「謀反扇動の犯罪行為」が法的根拠

 ニューヨーク市のデブラシオ市長は13日、トランプ大統領一族経営のトランプオーガニゼーションとの契約を解約し、関係を断ち切ると発表した。ニューヨークタイムズが同日、報じた。

 デブラシオ氏はMSNBCのインタビューの中で「連邦政府に対する謀反の扇動は明らかに犯罪行為を構成する」と発言。セントラルパークのアイススケート場およびメリーゴーランドならびにブロンクス区にある市所有のゴルフ場、トランプ・ゴルフ・リンクス・アット・フェリーポイントの運営に関する契約を解約する考えを示した。「市はトランプオーガニゼーションとは今後一切関係を持たない」とも明言した。

 セントラルパーク内のアトラクションを巡る契約は4月に修了する予定だった。ゴルフ場に関して、デブラシオ市長は「運営を任せたのは、最初から間違えだった」と指摘。犯罪行為により「市には解約する強い法的根拠がある」と主張した。トランプ・オーガニゼーションはこれを不服として、裁判所に提訴する可能性がある。

 デブラシオ氏は2015年、トランプ氏がラテン系人に対して侮蔑的発言を行ったとして、これらの契約を解約しようとしたことがある。その際には、理由が「恣意的」または「衝動的」であり、裁判所が認めないとの法律専門家の意見があり、沙汰止みになった。

セントラルパークのスケート場(photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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