【ワシントン共同】米下院は13日、トランプ大統領に米史上初めてとなる2回目の弾劾訴追を可決した。採決では与党共和党から10人が「造反」したが、圧倒的多数の197人は反対票を投じ、事前の想定を下回った。連邦議会議事堂の襲撃という未曽有の事態に直面しながら、党派分断の深さを露呈。バイデン次期大統領が目指す融和実現の遠さを示し、20日発足する新政権の船出に影を落とした。
共和党にはトランプ氏の責任を問う声はあるが、弾劾訴追への反発も根強い。上院の弾劾裁判は20日以降に開かれる見通し。有罪には共和党から17人程度が造反して賛成に回る必要があるが、不透明な情勢だ。