米連邦捜査局(FBI)は29日、先月15日に発生したボストン連続爆破テロについて、死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者の妻の滞在先で家宅捜索を行った。押収品の中には「DNAサンプル」と表示された箱などもあった模様。
タメルラン容疑者の妻キャサリン・ラッセルさんは、爆破事件に夫が関与していたことに強いショックを受けているというが、捜査には協力的だという。事件に使われた爆発物の一部から女性のDNAが見つかっているが、爆弾の準備に女性が関わったかどうかは不明。
メディアの取材に答えた元CIA捜査官によると、爆弾は手の込んだ作りで、「インターネットや雑誌で手に入る情報だけで作成できるとは考えにくい」という。このことから、タメルラン容疑者と弟のジョハル・ツァルナエフ容疑者を手引きした第三者が存在する可能性が高く、「共犯者が米国内にいるか否かを早急に突き止め、さらなるテロ攻撃に備えることが急務」と指摘した。
また、タメルラン容疑者の元恋人だという女性は、「交際当時、彼は私が米国を憎むように洗脳しようとしていた」と証言しているほか、服装が典型的な米国の若者のファッションであるということに腹を立て、暴力を振るわれたこともあったという。(関連記事P.8)