NJ州、ワクチン接種対象を喫煙者にも拡大 証明書なし、優先順位を批判する声も

 新型コロナウイルスのワクチンの接種の対象を拡大したニュージャージー州。その中に、重症化リスクの高い喫煙者、推定200万人も含まており、議論を呼んでいる。ニューヨークタイムズが15日、報じた。

 今回の対象拡大は、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに基づく。ただし、喫煙者を含めたのは、ミシシッピ州とニュージャージー州だけ。他州では、除外したり優先順位を遅れせたりしている。しかも、自己申告で、証明書は不要だ。これに対し、「教育関係者などより喫煙者を優先させるのか」との批判の声が上がっている。バーゲン郡でダンス教室を経営するエリザベス・ミューラーさん(36)は「タバコを吸うかどうか、どう見分けるのか」と困惑気味だ。

 マーフィー知事は15日、こうした批判は「卑劣な攻撃」「的外れ」と反論している。ローワン大学のクーパー医科大学で伝染病学を教えるアネッテ・レボリ学部長も「高リスクと知りつつ除外するは、多くの人命を救うことに反する」と指摘。ティーネック市にあるホーリーネーム・メディカルセンターのチーフ・メディカル・オフィサー、アダム・ジャレット医師も使用期間が切れたワクチンを廃棄したことがあるとして、「対象者は多ければ多いほど、ワクチンを無駄にすることにならない」と賛意を示している。

写真はイメージ

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