NY市、ホームレスのコロナワクチン接種に苦慮  シェルター住民1万8000人が対象

 ニューヨーク市関係者は、ホームレスに対する新型コロナウイルスのワクチン接種に苦慮している。ゴッサミストが21日、報じた。

 ニューヨーク州は18日から「家族以外と共同生活をおくる」シェルターの住民および職員にもワクチン接種を義務付けた。8〜12人が1室で寝泊まりする独身者用シェルターやシェルター代わりのホテルに住む1万8000人が該当する。家族用シェルターの住民は家族以外と接しないため、対象外だ。

 市ではワクチン接種所をシェルター内に設け、便宜を図る。ホームレスサービス局(DHS)はパンフレットを用意して、「待ちに待った時がやって来た」とワクチン接種を呼びかけている。DHSのカーター局長はシェルターなどの管理者に電子メールを送り、ワクチン接種の促進に協力を要請した。

 ブルックリン区内のホテルに仮住まいするホームレス、マイケル・バルネードーさん(60)は「目が不自由で、パンフレットを読んでいない」。糖尿病などの持病があるので「副作用について、もっと情報を欲しい」と話す。支援団体、コアリション・フォア・ザ・ホームレスの政策担当、ジゼル・ロウシアーさんも「市の努力がどれだけ効果的か」と疑問を呈している。

 市およびDHSは、ホームレスに対するワクチン接種状況の情報提供の求めに応じていない。

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