コロナワクチンの接種に人種的偏り 白人や若者が多く接種 

 ニューヨーク市で、新型コロナウイルス感染症のワクチン配布に偏りがみられていたことが、接種開始当初のデータにより明らかになった。ゴッサミストが26日、報じた。

 ワクチン被接種者の人種、民族、性別、および郵便番号に関するデータは、ワクチン接種申請手続きの際に登録される。接種が開始された当初の数週間は、市保健局のウェブサイトに、人口統計が公開されていたが、今年初めに削除されていた。これら初期の数値は、ワクチン配布第1a段階の最初の2週間に、著しい偏りがあることを示していた。市の人口に占めるラテンおよびヒスパニック系市民の割合は29%で、黒人は24%であるが、ワクチン接種を受けたラテン、ヒスパニック系および黒人の割合は、全体のわずか5%に過ぎなかった。一方、人口の42%を占める白人のワクチン接種者の割合は、ラテン、ヒスパニック系および黒人のおよそ5倍となっていた。尚、ワクチン被接種者の約40%が、人種又は民族について記入していない。年齢的な偏りも見られ、25〜35歳のグループが1万7000回以上ともっとも多く、優先的な接種資格を持つ75歳以上は約1000回と少なかった。市当局は、データがウェブサイトから削除された理由を明らかにしなかったが、デブラシオ市長は25日、今週後半にデータを再公開する予定であると述べた。

写真はイメージ

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