クイーンズ区で12歳少女が自殺 ネットいじめ」苦に

 クイーンズ区に住む12歳の少女が、インターネットを介したいじめを苦に自殺していたことが分かった。

 亡くなったのはクイーンズビレッジ在住のガブリエル・モリナさん(12歳)。自宅のベッドルームでベルトを使って首を吊って死亡しているのを、姉のジョージアさん(15歳)に発見された。
 ガブリエルさんは遺書を残しており、通っていた公立中学校(IS109)で同級生から執拗ないじめを受けていたことを自殺の理由として挙げていた。また遺書には、両親に対する謝罪の言葉もつづられていた。
 母親のグレンダさんによると、ガブリエルさんは同級生からのネットを介した誹謗中傷などのいじめに悩んでおり、うつ状態が続いていたという。

 付近の住民は、「モリナさん一家は素晴らしい家族で、ガブリエルさんはいつもきちんとあいさつをする優しい子だった。あまりにも悲しい事件だ」と語った。

 米国では近年、「ネットいじめ」が横行しており、全米犯罪防止協議会によれば、10代の少年少女のうち43%が被害を受けているという。
 ニューヨーク市でも昨年、スタテン島に住む10代の少女がネット上で同級生から外見や交友関係などについて執拗にからかわれ、走行中のバスの前に身を投げて自殺するという事件が発生している。