ブルックリン橋とクイーンズボロウ橋に自転車レーンを  デブラシオ市長が方針を発表

 ニューヨーク市のブラシオ市長は28日に行った施政方針演説の中で、ブルックリン橋とクイーンズボロウ橋の車道1車線を自転車専用に変更するとの方針を発表した。ニューヨークタイムズが29日、報じた。

 これはイースト川にかかる橋を「市民のための橋」にしようという構想の一環。ブルックリン橋ではマンハッタンに向かう最も内側の車線を、両方向の自転車レーンに切り替える。現在、自転車が使える上層プロムナードは歩行者専用とする計画だ。クイーンズボロウ橋では最北の車道を自転車レーンに、最南の車道を歩行者専用に変える。変更工事は今年中に着手する予定だ。

 サイクリストで活動家のダニー・ハリスさんは「市の将来に向けた大きな第一歩」と評価。地元選出のベン・カロス市議は「自転車の利用が増加しており、時宜にかなった対応」とコメントする。一方、「通勤や配送の目的で橋を渡る車はなくならない。経済再開後は問題」と渋滞を懸念するデイビッド・ウェプリン州下院議員(クイーンズ区選出、民主)もいる。

 デブラシオ氏は今年、2期目を終了する。その間、120マイルの自転車専用路を新設した。 現在市内にサイクリストは約160万人。コロナ禍、イースト川を自転車で渡るニューヨーカーは昨年11月、前年同月比で55%も増加した。

Yurika Fukagawa / 本紙

>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<

タグ :