FBで政治家殺害を予告 ロックランドの男に有罪判決

 ホワイトプレーンズ連邦地裁は28日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェイスブック上に、複数の政治家に対して名指しで殺害予告を投稿したとして起訴されていた男に、有罪判決を下した。

 男はニューヨーク州ロックランド郡在住のローレンス・マルクイーン被告(50歳)で、フェイスブックは偽名で利用していた。被告は同州のアンドリュー・クオモ知事やニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長ほか、複数の著名政治家の名前を挙げ、「クズどもの殺戮を早く開始したい」「彼ら全員に死を」などとする殺人予告を投稿したとされる。
 警察当局は、マルクイーン被告の自宅からライフル2挺、防弾チョッキ、銃剣、銃弾100発なども押収している。当局によれば、被告には飲酒運転の前科があるため、武器はすべて違法所持にあたるという。
 被告は法廷で、「政治家たちが憲法に反するような立法行為を行っているのに腹が立った」と述べる一方で、予告を実行するつもりはなかったと訴えた。しかし最終的には罪状を認め、12〜18カ月の禁錮刑が申し渡された。

 当局によると、マルクイーン被告が住むアパートの家主がことし2月に被告から嫌がらせを受け通報した際に、フェイスブックでの投稿について情報を提供したことから、今回の逮捕につながったという。