知事は5月31日、マンハッタン区で記者会見を開き、州民の安全を守るため、車両運転中に携帯電話からテキストメッセージを送受信した運転者に科される罰則を厳格化すると発表した。これにより、6月1日付で車両運転中のテキスト送受信および携帯電話使用に関連する違反点数が、これまでの3点から5点に引き上げとなった。
また交通量が増加する夏の間、運転中のテキスト送受信違反の取り締まりを強化するよう、州警察に指示が下された。これに加え、知事は未成年および免許取得後6カ月以内の運転者が同違反を犯した場合、スピード違反や無謀運転をしたときと同じ60日間の免許停止処分とする厳格な新法案を提出する予定であることも明らかにした。
バージニア・テック交通研究所の調査結果によると、運転中にテキストメッセージを送受信する間、運転者の視線は路上から平均4.5秒離れるといい、これは時速55マイルで走行していた場合、フットボールフィールドの端から端まで目を閉じて運転することに等しいという。
州で起きた飲酒関連による事故は、2005年〜11年の間に18%減少しているが、運転中の携帯電話の使用による事故は、同期間に143%増加している。