NY市のワクチン接種に人種格差 白人48%・アジア系15%・黒人11%

 新型コロナウイルスのワクチン接種をこれまで受けたニューヨーカーは、白人が48%、アジア系が15%、ラテン系が15%、黒人は11%と人種間内訳で差異があるとして問題になっている。ウォール・ストリート・ジャーナルが1月31日、報じた。

     ただし、人種間のデータは不完全。同日現在、接種総数の40%にすぎない。それでもデブラシオ市長は同日行われた記者会見の中で、「深刻な問題」と認識し、「差異の解決に全力で努力する」と力を入れた。市ではすでにワクチン接種所の60%を感染が深刻なクイーンズ区のジャクソンハイツやイースト・エルムハースト、ブルックリン区フラットブッシュなどに設置し、広報活動に努めている。「こうした地域では、ワクチン接種に対するその他の障壁があり、それを乗り越えていかなければならない」とでブラシオ氏は話している。米疾病予防センター(CDC)によると、黒人やラテン系のコロナによる死亡率 は白人の2倍以上に達している。   

 デブラシオ氏は同日、コロナの変異種に対する懸念も表明した。特に感染力が強く、治療しにくいと専門家が指摘する南アフリカ変異種は28日にサウカロライナ州で、30日にはメリーランド州で確認されている。変異種にはこの他、英国とブラジルで確認されたものがある。

写真はイメージ

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