女性殺害で男に懲役22年

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 兵庫県西宮市のマンションで昨年7月、受付員藤本利津子さん=当時(67)=の首をナイフで切り付けて殺害したとして、殺人罪などに問われた市川守被告(70)の裁判員裁判で、神戸地裁(小倉哲浩裁判長)は5日、求刑通り懲役22年の判決を言い渡した。

 判決理由で小倉裁判長は、被告が現場マンションの清掃員として藤本さんと知り合い、交際したが、事件の前夜に「もう終わりました」とメッセージを受信したのが事件のきっかけになったと指摘。「別れれば今後の人生は無意味と考えて一方的に恨みを募らせた。極めて短絡的な犯行だ」と述べた。

 被告は事実関係を認めており、量刑が争点だった。