地下鉄駅のベンチ撤去の理由  MTA職員「ホームレス防止」とツイート

 ニューヨーク都市交通局(MTA)の職員が、地下鉄駅からベンチが撤去された理由を、ホームレス防止のためとツイートしたことで、MTAに対する批判が再燃している。ゴッサミストが7日、報じた。ツイッターに投稿された、マンハッタン区の地下鉄F・M線23丁目駅からベンチが撤去された理由についての質問に、MTAの準社員だというJPさんが5日、「ホームレスがベンチで寝るのを防ぐため」と回答。ツイートは、すぐに削除された。MTAの広報担当は、「ツイートは、誤って投稿された。地下鉄は、シェルターの代わりではない。ニューヨークのホームレスは、より良い対応を受けるべき。MTAは、この重要な問題について市と協力している」とする声明を発表した。地下鉄システム全体で、昨年、撤去されたベンチの数や、ベンチ撤去の理由については触れられていなかった。MTAは昨年2月、地下鉄のベンチの背もたれを取り外した。また、アンドリュー・クオモ知事が2016年夏に駅の改修計画について発表した際にも、ベンチの代わりとなるもたれかかるタイプのバーの設置や、ベンチに仕切りを設置するなど、ホームレスが横になることを防止する策が含まれていた。障害者支援団体は、駅のアクセシビリティにおいて、障害者法およびニューヨーク市人権法に違反しているとして、MTAを提訴している。

地下鉄のホーム(Photo: Mitsuru Arakawa /本紙)

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