遺体の身元は43歳女性と判明 WTC跡地、約8カ月ぶり

 米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センター(WTC)のがれきの中から見つかった犠牲者の遺体について、当時43歳だった女性の身元があらたに特定されたことが21日、分かった。女性の氏名などは遺族の希望により明らかにされていない。
 2001年9月11日に発生した同時テロでは、WTCだけで約2750人が犠牲になった。今回の身元特定により、うち1636人の遺体が確認されたことになる。同地における犠牲者の遺体の身元があらたに確認されるのは、昨年10月以来、約8カ月ぶりとなる。
 身元が特定された遺体の一部は、02年5月以前にがれきの中から見つかったものだという。
 ニューヨーク市では、WTC跡地に再建中のワン・ワールド・トレードセンター(1WTC)の建設作業で回収されたがれきをふるいにかけて遺体片を回収する作業を、ことし4月から行っている。すでに20人以上の犠牲者のものとみられる遺体片が見つかっているという。