低所得層学生向けの補助金付き教育ローン(Subsidized Stafford loans)の利息につき、合意が得られないまま上院議会が休暇に入ったため、1日より同ローンの利息が2倍となった。
全米で700万人以上の大学生が利用する補助金付き教育ローンの利息につき、上院議会はこれを変動金利とすることを求めるグループと、1年間据え置くよう求めるグループとに分かれていたが、期限までに意見がまとまらなかったため3.4%の利息が、同日から6.8%となった。
同ローンを受けるには、経済的困窮状態にあることを証明する必要があり、在学中の利息については政府が負担する。一方、補助金の付かない教育ローンは、財政状態にかかわらず、大学生および大学院生の誰もが利用でき、利息は前学年度から変わらず6.8%のままで、在学中にも利息の支払いは生じる。どちらのローンも、次学年度にかかる予想経費を基準に毎年組まれる。
上院議員のリーダーらは、3.4%の利息を2014年まで据え置きにすることを求める法案についての手続き議決を10日に実施することに合意した。
ニューヨーク連邦準備銀行によると、25歳で学生ローンの負債を抱える若者の数は、2003年の25%から昨年は43%に増加しており、平均残高は同時期に1万649ドルから2万326ドルへと91%も増加している。