豊かな食文化が一堂に 夏のファンシー・フードショー
世界中の美味が一堂に会する国際食の見本市「サマー・ファンシー・フードショー」が6月30日から3日間にわたり、マンハッタン区のジャコブ・ジャビッツセンターで開催された。59回目となる今回は、全世界80の国と地域から2400社が出展し、訪れた約2万4000人の飲食業関係者およびフードラバーに、自慢の商品をアピールした。
日本貿易振興機構(JETRO)の支援により設置されたジャパン・パビリオンでは、めんたいこで有名な「かねふく」の子会社、Kanefuku Americaや、ごまの総合メーカーである九鬼産業など8社がブースを出展した。
中でも、今回初めて米国の市場開拓に挑戦した鹿児島県垂水市の活火山温泉水、櫻岳(おうがく)は、一般のミネラルウオーターと比べ同社の商品がいかに優れているかを実証するため、Ph液を使用したデモンストレーションなどを実施。多くの人々の興味を引いていた。
同社代表取締役の八木伸一郎氏は、「櫻岳の特徴は、ふわっとしたやわらかい口当りと、優しい甘み。こっち(欧米)の硬水とはまた違ったおいしさがある。飲食業が盛んなニューヨークから世界に、弊社の商品の魅力を広く伝えていければ」と意気込みを語った。
また、米国における日本食のけん引役であるディストリビューター、JFCインターナショナルもブースを構え、スナック菓子や緑茶、アイスクリームなど、契約メーカーの商品を米国市場に向け売り込んだ。
ショー全体では、オリーブオイルやチーズ、天然塩を紹介するブースが圧倒的に多かった。また、健康志向の高まりから、「オーガニック」や「ビーガン」を唱った食品の取り扱いメーカーも目立った。