次期ニューヨーク市長選への出馬を正式に表明している市議会議長のクリスティン・クイン氏は1日、子どもの肥満対策の一環として、チェーン展開する飲食店の子ども向けメニューに、新規定を設ける考えを明らかにした。各店では既にカロリー表示が義務付けられているが、同氏は子ども向けメニューを学校給食のための連邦ガイドラインに沿った650カロリー以下、飽和脂肪7g以下、ソディウム740mg以下に抑えたい意向。
例えば、アップルビーズのグリルドチーズのフライドポテト付きミールは1210カロリー、21gの飽和脂肪、2340mgのソディウムが含まれており、アウトバック・ステーキハウスのチーズバーガーのフライドポテト付きミールは989カロリー、23gの飽和脂肪、1279mgのソディウムが含まれるなど、飲食店で提供されるメニューには理想的でないものが多い。
だが一方で、いくつかの飲食店では既に子ども向けのヘルシーメニューを試みており、アップルビーズでは355カロリーのグリルドチキンサンドに蒸しブロッコリーを添えたメニューなども提供している。
しかしクイン氏は、メニューから不健康な品目を一掃することを目標としている。同規定が適用されるのは、市内に16軒以上の店舗を持つチェーン店と、既にカロリー表示を実施している飲食店。市民の健康増進を公約に掲げている同氏だが、先日マイケル・ブルームバーグ市長が推し進めていた、特大サイズ炭酸飲料の販売規制条例には反対していた。