米国税庁(IRS)の職員のミスにより、相当数の個人の社会保障番号(ソーシャル・セキュリティー・ナンバー)がインターネット上に掲載されていたことが分かった。1日に行われた外部監査の結果、明らかになった。
掲載された番号の多くは、IRSに確定申告(タックスリターン)を行った複数の非営利団体の関係者のものだった。番号が掲載されていたのは24時間以内だったが、その数は数万件にも上ったという。
IRSではこのところ、職員による不祥事が相次いでいる。ことし初めには、ティーパーティー系の保守派政治団体の税額免除申請を、職員の一人が他よりも厳重に審査していたことが分かった。先月の調査によると、このほかにリベラル派や進歩派の政治団体についても故意に厳しい税務審査が行われていたことも判明している。
また職員らが公用のクレジットカードを使ってワインやダイエット薬などを私的使用のために購入していたことも明らかになっているほか、ことし6月には、2010年に行われたIRSのパーティーで1000ドル以上に相当する飲食品を無償で受け取っていたとして、職員2人が処分を受けた。