再開されるも訪問者数伸びず NY観光名所の自由の女神像


 大型ハリケーン「サンディ」の影響を受け、8カ月間にわたり閉鎖されていた自由の女神像があるリバティ島の一般公開が独立記念日に合わせて再開されたが、島へのフェリーを運航するスタチュークルーズ社は、再開初日の4日から15日までの訪問者数が前年同時期と比較し8%減少したと発表した。
 例年この時期は一日1万4000〜5000人が同島を訪れるが、統計によれば訪問者数は一日およそ2000人減少していることになる。
 同社CEOのマイケル・バーク氏は、団体客による前売り券の売り上げが特に減少しているとし、「観光客は通常リバティ島とエリス島両方の訪問を希望することが多く、エリス島が現在も閉鎖されていることが訪問者数の減少につながっているのではないか」と推測している。
 またリバティ島では現在も修復作業が行われているため、フェリーは2つの臨時埠頭で乗客を降ろしているが、そのため島のギフトショップと飲食店の売り上げも大きく落ち込んでいる。観光客の80%を占めるニューヨーク市側から乗り入れるフェリーが、これらの店舗から遠く離れた埠頭に着くためだ。
 一方、島を管理する米国立公園局は、8月1日に正式な訪問者数の統計が出た時点で数字を分析する、としている。