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45年前の殺人事件、実行犯逮捕
市警への通報が解決の糸口
クイーンズ区で45年前に起きた殺人事件の実行犯が今週、逮捕・起訴された。事件解決の糸口は、1970年代に住んでいたという女性からの2019年のニューヨーク市警(NYPD)への通報だった。ニューヨーク・タイムズが4日、報じた。
同区ジャマイカ在住だったジョージ・クラレンス・セイツさん(当時81)は76年12月10日、散髪に出かけたまま行方不明となっていた。通報した女性は、10歳ぐらいのころ、母親の交際相手が死体を切り刻み、裏庭に埋めるのを見たと捜査員に告白した。翌日、女性の説明通り、区内の家屋裏庭から、腐敗した人骨が見つかった。
市の検視局は以後の約2年間、人骨のDNAから身元を特定することができなかった。今年2月、外部研究所の協力を仰ぐとともに、遺伝子検査の「23andMe」やルーツ探しサイト「Ancestry.com」などの高度技術と公開されているゲノムデータを利用し、犠牲者の親族の手がかりをつかんだ。セイツさんの身元は間もなく特定。その後の捜査で、セイツさんが訪れていた理髪店の共同経営者、マーティン・モッタ被告(74)が逮捕され、第2級殺人罪で起訴された。
第一次世界大戦の退役軍人だったセイツさんは、時には数千ドルにのぼる有り金をすべて持ち歩くことで知られていた。犯行動機は強盗目的だったとみられる。
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