夫を健気に支え続ける妻 フマ・アベディン氏に同情の声も

 再びわいせつスキャンダルが発覚し、窮地に立たされているアンソニー・ウィナー氏だが、妻のフマ・アベディン氏は今後も夫を支え続ける道を選んだようだ。
 夫の会見に同席したアベディン氏は、夫の行為を認め「これは夫婦の問題」であると訴え、「多大な努力を必要としたが今は夫を許しており、ウィーナーの妻であり続ける」と表明した。
 アベディン氏が夫を支え続ける姿は、同氏のメンターであるヒラリー・クリントン元国務長官の姿と重なる。クリントン氏も、かつて夫のビル・クリントン氏の不倫関係が明らかになったとき、「それでも夫を尊敬しており、今後も妻であり続ける」と語っている。
 24日付の米紙ウオールストリート・ジャーナルでは、「聡明で美しいアベディン氏がわいせつスキャンダルの釈明をする夫に寄り添う姿を見るのはいたたまれない。妻をこうした立場に追い込んだウィーナー氏は市長選から撤退すべき」と社説で論じている。
 一方、買春スキャンダルにより辞任したエリオット・スピッツァー元ニューヨーク州知事は次期会計監査官選への出馬を表明したが、その傍らに妻シルダ・ウオール氏の姿はない。同氏は選挙キャンペーンについて米紙ニューヨークポストに、「妻は帯同しない」と明言。さらに「有権者は私自身の能力を見極めるだけ。妻がキャンペーンに帯同するか否かは基準にならない」と付け加えている。