Jeffrey Ahn M.D.

 グランドセントラル駅から数ブロック、メットライフビルを背に緑の多いパークアベニューを歩くと、瀟洒な佇まいの入口に気づく。ここ
が今回紹介する、日本人も多く通うニューヨークで有名な耳鼻咽喉科「ジェフリー・アンM.D.」だ。

「鼻」は鈍感!? でも最初の大きなサインを出している

 自分の身体の一部でありながら、あまりよく知らない。それが、「耳・鼻・喉」ではないだろうか。この3つはつながり、密接な関係がありながらも、「耳や喉に比べて、実は『鼻』は鈍感!」というドクター・アンの言葉に驚いた。耳鼻科系に関する病気の多くは、実は最初に「鼻」が小さなサインを出しているのに「風邪でもひいたかな…」ぐらいにしか思わず、見過ごしてしまうことがとても多いのだという。時間が経過し、耳の痛みや他の症状となって初めて同院を訪れた時には、病気はすでに進行・悪化していることが多い。「鈍感な鼻のサインに敏感になる」それが病気を未然に防ぐポイントだとドクター・アンは大きなアドバイスをくれた。

実力と人間性を兼ね備えたドクター・アン。 「決断力がスゴイ!」とスタッフからの信頼も厚い

アレルギーと蓄膿症の知られざる深い関係

 アレルギーに苦しむ日本人は多いが、それが外国生活の中でなら、事態はさらに不安で深刻だ。日本でまん延しているスギアレルギーの心配はここニューヨークではないので安心だが、北米で発症しやすい植物のアレルギーもあるという。また、ブタクサなどが原因のグラスアレルギー以外にも、バスルームやプールなどの水回りに多く生息しているカビが原因のカビアレルギーもある。こまめな掃除などで防ぐことはできるのだが、カビは目に見えない空気中にもあるため、普通に生活しているだけで毎日その危険にさらされていることになる。ただし、このアレルギー体質かどうかは血液検査で簡単に調べることができるだけではなく、週1回のアレルギー注射を2〜3年続けると免疫力を高めることができ、注射を始めた3〜6カ月後から効果がだんだん感じられ、アレルギーに反応しない体質を作ることができるのだとか。しかもその効果は、治療を終えた後も持続すると言われている。

 アレルギーは大人でも辛いものだが、子どもだとなおさらだ。夜も熟睡することができないため身体の疲れが取れず、集中力が散漫となり勉強にも支障が出るなど大きな社会問題となっている。長い将来を考えた時、アレルギー注射をして人生をもっと快適に楽しく暮らすという選択肢もあることをドクター・アンは教えてくれた。
 またこのカビアレルギーが原因で蓄膿症になる人も、実は多いのだという。人間は、鼻の左右両脇と左右それぞれの眉毛の上あたりに合計4つの部屋があり、そこは普通は空洞となっている。この「副鼻腔」と呼ばれる部分に炎症が起こり、うみがたまる状態を蓄膿症(副鼻腔炎)という。常に口を開けていたり、(特に子どもに多い)後鼻漏(ごびろう/鼻水が喉に落ちる状態)といった症状は、蓄膿症の大きなサインだ。

蓄膿症についても ドクター・アンの 説明は明解

ドクター・アンの実力と人間性

 通常、耳鼻咽喉科でアレルギー治療を行っているところは少なく、またその逆もしかりである。ドクター・アンはこれらの治療を専門に行っているため、患者の症状がアレルギーによるものなのか、それとも耳・鼻・喉のどこかに問題があるのかを徹底的に調べ、総合的に判断することができる。世界最先端の設備と技術で、さまざまな手術も手掛けている。そう、「ドクター・アンだから見逃さないこと」があるのだ。

 日本人患者が来院すると、ドクター・アンの実力も人柄も熟知した日本人スタッフが同席・通訳のサポートをしてくれるが、患者の話に穏やかに真剣に耳を傾けながら、「ビエン(鼻炎)」「チクノウショウ(蓄膿症)」「フクビクウエン(副鼻腔炎)」と日本で仕事をしていたこともあるドクター・アンも日本語をあちこちに織り交ぜながら一生懸命話してくれる。このわかりやすく的を得た説明と真摯な態度が、実は人気の秘密なのかもしれない。

■問い合わせ
◎Jeffrey Ahn M.D. (ジェフリー・アン M.D.)
マンハッタン診察室:45 Park Ave, 1Fl, New York, NYC
(bet 36th & 37th St)
フォートリー診察室:1485 Palisade Ave, Fort Lee, NJ
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