ファッションウイークの新会場決定か 再開発地区ハドソンヤードへ
ニューヨークを代表する恒例イベントである「ファッションウイーク」の次なる会場が、市の再開発事業のひとつとして話題を集めているハドソンヤードに決定しそうだ。
1年に2回開催されるこのファッションの祭典は、1993年から2010年までの13年間、マンハッタン区ミッドタウンのブライアントパークを会場としてきた。だが仮設会場の設置をめぐり公園側と主催者側の間で意見が対立したことから、10年春を最後にリンカーンセンターに会場を移転。さらに新しい会場でも訴訟騒ぎに巻き込まれ、主催者側は新たな会場を模索していた。
今回、新会場となることがほぼ確定したとされる再開発区ハドソンヤード(マンハッタン区10番街〜12番街と西30丁目〜33丁目周辺地域)内にはオフィスビル、小売業、住居などのほか、公園や公共スペースが新設される予定で、その一環であるイベントスペース「カルチャー・シェッド」がファッションウイークの会場と目されている。
カルチャー・シェッドには4本のランウェイ、スタジオ、展示スペースに加え、屋内外にオープンスペースが設けられる予定で、コンサートや式典などにも利用できるという。
同イベントを主催する米ファッション協議会(CFDA)は、ハドソンヤードへの会場移転について、「マイケル・ブルームバーグ市長ら市当局からも好意的な反応を得ている」としている。