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共同通信
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日本大学理事長田中英寿容疑者(74)の所得税法違反事件で、元理事井ノ口忠男被告(64)=背任罪で起訴=が、大学の取引業者に現金約3千万円を用意させ、理事長の再任祝いとして昨年9月に田中容疑者側に渡した疑いがあることが30日、関係者への取材で分かった。田中容疑者はこの約3千万円を含む計約1億2千万円の所得を隠したとされ、東京地検特捜部が経緯を調べている。
関係者によると、田中容疑者が昨年9月に理事長に再任されると、井ノ口被告は取引業者に約3千万円を用意するよう指示。再任の約1週間後に東京都内で現金を受け取った後、田中容疑者側に渡したとみられる。
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