ウイリアムズバーグホテルが破産
会社更生手続き適用を申請
96ワイス・アクイジション有限会社(ワイス)は23日、ニューヨーク州ウエストチェスター郡ホワイトプレインズの連邦破産裁判所に、同社が運営するブルックリン区のウイリアムズバーグホテルへの、連邦破産法11条による会社更生手続きの適用を申請した。ウォールストリートジャーナルが同日、報じた。
ワイスは、同ホテルの建設のために借り入れた6800万ドル(約72億円)の債務不履行を巡り、代替資産運用会社ベネフィット・ストリート・パートナーズの関連会社から、抵当物件差し押さえ訴訟を起こされていた。1月に提出された裁判書類によると、ワイスは、支払期限が到来したローンの支払いを2年間以上怠っていたという。裁判所は今月初め、原告の訴えを認める判決を下していた。今回の申請は、差し押さえ措置を含む訴訟を停止することが狙いとみられる。
破産申請書によると、ワイスはこのほど、最高事業再構築責任者を雇った。ワイスの推定資産は5000万ドル(約53億円)から1億ドル(約106億円)で、約8000万ドル(約85億円)の負債を抱えている。ホテルは通常通り営業を続け、利益を債務の返済に充てるという。同区の高級化が進むエリアに2017年にオープンした客室数147室の同ブティックホテルは、パンデミックの影響を受け、破産手続きを申請した市のホテルの中で最新の事例となった。
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