ハリケーン被災者らが高額当選賞金4億4800万ドルのパワーボール

 ニュージャージー州オーシャン郡役所の広報担当者は8日、賞金4億4800万ドルが懸かった米高額宝くじ「パワーボール」に、同役所職員の16人が共同で購入した券が当選したと発表した。
 今回、当選券は3枚出ており、同役所のグループ以外にミネソタ州の男性も当選を名乗り出ている。もう1枚もニュージャージー州で販売されているが、当選券の持ち主はまだ現れていない。
 16人は同役所の車両サービス部に勤務しており、部門責任者は「全員がまじめで勤勉な職員」であり、当選後も通常通り出勤していると地元紙に語っている。同役所では職員のプライバシーを守るため、氏名などは公表しないとしている。
 職員グループは今回のくじを、地元リトルエッグハーバーのアクミーマーケットで購入した。同郡はハリケーンで大きな被害を受け、現在も自宅に戻れない人々が多数暮らしている。今回の吉報を受け、当選券を販売したマーケットは、地元のチャリティー団体へ1万ドルのギフトカードを寄付することを発表した。
 もう1枚の当選者はミネソタ州在住のポール・ホワイトさんで、現在ミネアポリスにある電気工事会社に勤務しているが、賞金が支払われたら「仕事は辞める」と話している。
 今回の宝くじは当選くじが3枚出たため、一括支払いを選択した場合、税引き後の受取額は1枚につき5830万ドルとなる予定。