大震災10年、被災地で祈り

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東日本大震災から10年を迎え、仙台市若林区荒浜地区で朝日に手を合わせる人たち=11日午前6時10分

 戦後最悪の自然災害となった2011年3月の東日本大震災は11日、発生から10年を迎えた。死者、行方不明、震災関連死は計約2万2千人。被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の各地では早朝から人々が手を合わせ、犠牲者を悼む。午後には政府主催の追悼式を東京都内で開催、天皇、皇后両陛下が初めて出席される。東京電力福島第1原発事故の影響は今も残り、約4万1千人が全国で避難を続ける。

 役場庁舎や敷地内で町長ら職員28人が津波の犠牲となった岩手県大槌町では、庁舎跡地を平野公三町長や職員の遺族らが訪れ追悼。