路上で襲われたアジア系老夫婦
通行人とバス運転手に守られる
ブルックリン区グレイブサンドで23日の午後、男がアジア系老夫婦のショッピングバッグを奪おうとする事件があった。老夫婦は、通行人とバス運転手に助けられた。24日、NBCニュースが報じた。
買い物帰りの老夫婦がBK区86丁目を歩いていたところ、叫んだ男が老夫婦のショッピングバッグを奪おうとした。親切な通行人が間に入ると、男はポケットから何かを取り出そうとした。通行人は避難したが、男はさらに後を追ってきた。その時、休憩中のニューヨーク都市交通局（MTA）のバス運転手が立ちはだかって、男の行く手を阻んだ。「男は運転手を殴り、つばを吐きかけた」と通行人は証言。運転手が反撃にでると、男は逃げ出したという。
この通行人によると、近所でこの男を過去に見かけたことがあるという。精神障害がある可能性があり、犯行がアジア系住民に対するヘイトクライムかどうかは不明だと話す。「それでも、助け合わなければ」と声を震わせていた。
襲撃された老夫婦にけがなどはなかった。警察がその後、容疑者の男を逮捕。男の氏名や容疑内容については未だ公表していない。
この日の朝には、地下鉄７番線に乗っていたアジア系の女性（35）がクイーンズ区ウィレットアベニュー付近で、近づいてきた男に差別的な言葉でののしられるという事件も起きている。
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