コロナ変異種はねずみにも感染 変異により宿主範囲拡大

 

 

コロナ変異種はねずみにも感染

変異により宿主範囲拡大

 

 生物学の査読前論文サイト「バイオアーカイブ」に、3月18日付で発表された研究により、新型コロナウイルスの変異種が、ねずみに感染する可能性があることがわかった。ニューヨークタイムズが同月31日、報じた。

 これまで、同ウイルスは、人間、こうもり、猿、ミンク、大型の猫科動物、大型の類人猿などに感染することがわかっていたが、同研究により、感染の範囲がねずみにまで拡大している可能性があることがわかった。

 パリのパスツール研究所の獣医兼マウス遺伝学者、ザビエル・モンタグテッリ博士が指揮した研究は、実験用マウスの鼻腔にウイルスを注入することにより行われた。中国の武漢で最初に確認された形態のウイルスおよびヨーロッパの多くに広がっている変異種であるB.1.1.7に、マウスは感染しなかったが、南アフリカとブラジルで発見された変異種であるB.1.351とP1は、マウスの体内で複製できることがわかった。

 同博士は、「同研究は、ねずみが同ウイルスに感染する可能性があることを示しただけで、同ウイルスに感染した野生のねずみが捕獲されたわけではない。また、これまでのところ、ねずみと人間またはねずみ同士での感染の可能性は考えられていない」と述べた。同研究は、ウイルスの変異がウイルスの潜在的な宿主の範囲を拡大するのを助けていることを示唆している。

写真はイメージ

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