地下鉄乗り過ごし防止アプリが登場 振動感知で通過駅数を判断

 マンハッタン区から地下鉄F線でブルックリン区のDUMBO地区に帰る途中、思わずうたた寝。目が覚めたら車両の窓からはコニーアイランドの観覧車が見えていた—。そんな経験を持つ多くのニューヨーカーを救う、地下鉄乗り過ごし防止のためのスマートフォン用アプリ「メトロナップ(MetroNap)」がこのほど開発され、話題を呼んでいる。
 このアプリは、地下鉄に乗車する前に行き先の駅名をあらかじめ入力しておくと、電車の振動を感知して途中で止まった駅の数をカウントし、目的地の駅に到着すると同時にバイブレーションのアラームで知らせてくれる、というもの。現段階では、ニューヨーク市内の地下鉄システムのみを対象としている。
 開発したトビアス・ドーマン氏は、居眠りしている間に乗り過ごしてしまった自身の体験から、このアプリのアイデアを思いついたという。
 アプリが発表された先月以降、ユーザーからは「特に長旅の時には便利」「駅名の入力画面も操作しやすい」など好意的な感想が寄せられている。ただし一方で、「自分で気付いて地下鉄を降りた20分後、デリで買い物をしている時にやっとアラームが作動した」などといった体験談や、「振動を感知するだけでは、地下鉄が駅に停車したのか信号で停車したのか判別できないのでは」といった懐疑的な意見も出ているようだ。
 同アプリは現在、アンドロイド携帯でのみ利用可能となっている。