アジア系民間人採用
NYPDのヘイトクライム審査委員会
ニューヨーク市警察(NYPD)は19日、アジア系住民に対するヘイトクライムを審査する委員会に民間人を採用した。同日、ニューヨークポストが報じた。
この委員会は5人構成。ヘイトクライムとして捜査するに値するかを決定する。過去の事件を振り返る場合もあるという。ただし、最終判断はNYPDに委ねられる。今回採用された民間人はフレッド・テングさん。米中公共事務協会の会長だ。「我々は、アドバイスを行う独立した委員会」と指摘。「最終判断は警察局長が下すとはいえ、我々のアドバイスが下敷きとなる。意見に食い違いが出れば、とことん話し合って解決する」と抱負を語った。
ダーモット・シェア本部長は記者会見で「ヘイトクライム撲滅のもう1つの目となり、耳となる」と発言。ロドニー・ハリソン警察局長も「我々とは違った観点から犯罪を分析し、正義を全うするための手助けをしてもらう」と語った。この委員会を発案したユダヤ人子ども博物館のデボラ・ハルバースタム館長は「被害者の声は無視されることが多い。よくて黙認程度。これを変えていく」と前を向いた。
アジア系住民に対するヘイトクライムは今年これまでに66件。昨年同期間は12件で、450%の増加を示している。
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