アジア系男性が意識不明の重体 イーストハーレムで背後から襲われる

 

 

アジア系男性が意識不明の重体

イーストハーレムで背後から襲われる

 

ニューヨーク市警ヘイトクライムの公式ツイッター(@NYPDHateCrimes)より

 

 イーストハーレムで23日午後、アジア系男性(61)が襲われ、意識不明の重体になるという事件が発生した。22日付、ゴッサミストが報じた。

 この男性はヤオ・パン・マさん。ニューヨーク市警察(NYPD)によると、3番街と東125丁目の角で空き缶を集めていたところ、男が背後から殴り、マさんは路上に転倒した。さらに男はマさんの頭を数回蹴り上げた。マさんは、ハーレム病院に搬送されている。

 妻のバオゼン・チェンさんは「涙が止まらない。なぜこんなことが起きたのか。あまりにも唐突」と動揺を隠せずにいる。マさんは2年前に中国から移住。コロナ禍でレストランでの職を失い、空き缶回収をして生計の足しにしていた。チェンさんは高齢者のホームヘルパーだ。

 NYPDでは、ヘイトクライム専門班が捜査を開始。黒っぽい服にカラフルな帽子をかぶり、白いスニーカーを履いた容疑者の写真を公開して情報の提供を呼びかけている。デブラシオ市長も「ヘイトむき出しの卑劣な行動」と怒りをあらわにし、クオモ知事も州警察のヘイトクライム専門班に対し、捜査に協力するよう指示している。

 NYPDがアジア系住民に対するヘイトクライムと認識している事件は今年これまでに31件。ただし、活動家は実際の数字はそれをはるかに上回るとしている。


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