2016年の米大統領選への出馬が噂されているニュージャージー州のクリス・クリスティ知事は8日、「現段階では出馬の有無を明確にするつもりはない」と語った。
クリスティ氏はこの日、次期同州知事選挙に向けたキャンペーン活動の一環として、対立候補である民主党のバーバラ上院議員との討論会に出席。討論の中で大統領選への出馬意図を尋ねられ、「きょう、ここで明らかにするつもりはない」と答えた。
次期州知事選は11月5日に行われる予定で、現職のクリスティ氏が再選を果たした場合、同氏の任期中に次期大統領選の選挙キャンペーンが開始されることとなる。
この点について、「立候補した場合、知事職と大統領選挙活動の両立は可能なのか」と質問されたクリスティ氏は、「歩きながらガムを噛むことはできる」と答え、州知事としての任務を務めながら大統領選に向けた活動を行う用意があることを示唆した。
次期知事選に対する予想では、クリスティ氏の再選はほぼ確実とみられている。
クリスティ氏は現職に就任後、ハリケーン「サンディ」襲来時への対応などで全国的に知名度を高めてきた。また昨年は、共和党の全国党大会で基調講演を務め、その歯に衣を着せない物言いで人気を集めている。