マンハッタン区のロウワーイーストサイドで20日、高級スーパーマーケットのホールフーズに2人組の強盗が入り、現金約6万ドルが奪われたことが分かった。
ニューヨーク市警察庁(NYPD)の調べによると、同店の店長が20日午後10時ごろ、警備員や従業員と共にショッピングカートに入れた6万ドルの現金を店内で運んでいたところ、2階エレベーター前で待ち伏せしていた2人組に止められた。
店長らは、男の1人に拳銃を突き付けられ、床にうつぶせになるよう命じられたという。同行していた警備員は、武器を持っていなかった。
事件当時、店内には買い物客が複数人いたが、2人組は現金の入った3個の鞄を持って逃走した。
警察では、2人組が現金の運搬経路と時間を知っていたと考えられることから、内部の関係者が加担していた可能性を視野に入れて調査を行っている。
小売店などの警備に関する専門家は、「食料品店は営業時間が長く、場合によっては多額の現金を扱うため、簡単に強盗の標的になる」とし、今回の事件について「閉店前にそのような多額の現金を運ぶのは、決して容認できる行為ではない。問題が起きるのは当然だ」と指摘している。