米大手コーヒーチェーンのスターバックスは24日、お茶専門店「ティーバナ ファインティーズ+ティーバー」の1号店を、マンハッタン区アッパーイーストに開店した。
メディア向けの開店イベントで同社CEOのハワード・シュルツ氏は、スターバックスの店舗で最も注文が増えているのが茶類のメニューであることから、お茶事業の本格参入に至ったと説明。「コーヒー事業で培ったノウハウを活かし、お茶事業でも成功を収めたい」と抱負を語った。
同社が昨年11月に買収した茶葉専門店「ティーバナ」は、郊外のショッピングモールを中心に約300店を展開している。シュルツ氏は、今後ティーバーの新規開店を都市部を中心に進めるとともに、既存の店舗の一角にティーバーを併設する予定であることも発表した。
スターバックスの店舗では注文したものを持ち帰る客が圧倒的に多いのに対し、ティーバーは客がゆっくり滞在することを想定。価格もお茶が3ドル〜6ドル、フードが3ドル〜15ドルと、スターバックスよりやや高めに設定されている。
ニューヨーク市内にはすでにお茶専門店がいくつかあるが、今回大手チェーンが参入したことについてあるオーナーは「競争が激しくなることは覚悟しているが、同時にお茶の市場拡大にも繋がるので、顧客が増える効果も期待できる」と話している。
スターバックスは近年、ロゴから「コーヒー」の文字を外し、事業の多角化を図っている。